My Tarts in London - ロンドンのタルト、わたしのタルト

I love tarts as well as you do, especially French or Japanese style tarts.

After I moved to London, I found no cake/bakery shops can offer tarts in the way I wish.

Now what can I, or should I do? - Bake and decorate lovely Japanese tarts by myself!

日本人ってタルトが大好き!

そう思っているのは、わたしだけではなかったのです。

ご希望にお応えして、リニューアルしたパーティーメニューに、みんな大好きなタルトもリストアップ。

今日はわたしのタルトはじまりと、ロンドンのタルト事情についてのおはなし。

Tarts in My Memories

British Apple Tart

British Apple Tart

さっくりしたパート・シュクレに、バニラとラム酒がかおるしっとりクレーム・ダマンドが敷き込まれたアーモンドタルトは、焼きっぱなしで十分美味しい。欲張るなら、旬のフルーツをいっしょに焼き込んでみたり、クレーム・ディプロマット(カスタードクリーム)をたっぷり絞り出して新鮮な果実を可愛らしくデコレーションしても良い。

わたしの記憶にある最初のタルトは、小さな島のケーキ屋さんのもの。

幼い頃住んでいた小さな島の、そのまた小さな田舎街から車で2時間もかけて出かける島一番の大きな街にあるケーキ屋さんには、可愛くて美味しそうな小さなケーキやタルトが沢山並んでいました。
そのなかでも母の大好物だったのが、旬のフルーツが焼き込まれたアーモンドタルト。わたしは目移りしてとにかく色んなものを選んでいたけど、母はほぼ毎回タルト。

いつも一口ちょうだい!とねだって食べさせてもらっていましたが、当時のわたしにはさくさくとしっとりが共存している事が不思議で(笑)、何でだろうと考えてるうちになくなって、もう一口ほしいなぁなんて思っていました。

大人になってからは、東京にひしめくパティスリーの殆どが、何かしらのタルトを常備しているからか、美しい、美味しいタルトはすごく身近な存在でした。

Where are tarts I’m fancy for in London?

だけど渡英して気づいたのが、ケーキ屋さんにタルトはあっても、それは大抵わたしや母が大好きだったタルトたちでは無い、ということ。
日本のケーキでこちらで見つけ難いものは数えればきりがありませんが(いちごのショートケーキにロールケーキ、シフォンケーキ・・. ・)、タルト自体は割とあるんです。ただし、タルト台もフィリングも、何もかもが違うスタイル。

パブやカフェで見かけるタルトは、タルト台は無糖か微糖の甘く無いショートクラストペイストリーと呼ばれるもので、フィリングはジャムだけだったり(その名もジャムタルト)、パン粉(!)とゴールデンシロップという糖蜜でつくったものをシンプルに流し込んで焼くだけだったり(トリークルタルト)。もちろん両方紅茶によくあう素朴で素敵なお菓子なのですが、わたしがセンターピースになるようなタルトに求めている方向とは違うスタイル。

Whole Food Marketへ行くとアメリカンなチョコレート&ベリータルトがあったりするけれど、かなりの甘さ。

うーん、日本で食べていた美味しいタルトが食べたい!

Home-Made Pear Compote Tart

Home-Made Pear Compote Tart

Then, let’s bake them!

わたしと同じように思ってる在英日本人の方は少なくなかったようで、わたしのタルトの味をご存知の方々から、ラインナップに加えてほしいというリクエストをいただいていました。ご希望にお応えする形で、パーティーメニューの更新にあたり、メインピースオプションにホールタルトを、サブデザートオプションにクレーム・ディプロマットのミニアーモンドタルトをリストさせて頂きました。

ただ、パーティーテーブルをスタイリングするという観点からは、背が相対的に低く、ボリュームを出しにくいタルトでは、ぱっと人目を引いたり、ひとつのテーマを表現したりする事が難しいという点は否めないので、これは実験的なプランになります。もしかしたらある日メニューから消えているかもしれません、、、

その時は、パーティースタイリングにタルトは上手いこと合わなかったんだなぁと、何卒ご容赦くださいませ。

新しいパーティーメニューはこちらからご覧いただけますので、お時間或る時にのぞいてみてくださいね。